あらすじ
クラコウジアからきたビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、父との約束を果たすためにアメリカに入国する。しかし飛行中に発生したクーデターによって祖国が消滅してしまい、アメリカの空港にて足止めを余儀なくされる。祖国にも帰れず、言葉も通じないアメリカの空港で、ビクターが起こすことことは…。
(ここから感想です。ネタバレ有なので、まだ知りたくないねん!って人はお帰りくだせぇ!)
感想
一言で伝えると「何て優しい世界」という映画!
きぶりん流のあらすじを話すと
②なんでやろかと思ってたら、TVで祖国にクーデターが起きたってるやないかい。マイファミリー無事なんか!?なぁ?
③祖国に帰してもらえないし、アメリカにも入国させてもらえないわ。ずっと空港にいなきゃあかんのか。腹減ったわ。持ってきたナビスコ RITZ食べよ。
④空港の誰も使わないスペースにこっそりお家作ったわ。これからここが我が家や。腹減ったわ。ナビスコ RITZ食べよ。
⑤カート返したらお金が返金されるんか。ハンバーガー食いたいから、空港にある全てのカート、ワイが片付けるわ。
⑥なんかカート片付け係が出てきて「Noー!!」と言われたわ。腹減ったわ。ナビスコ RITZ食べよ。
⑦若かりしマリオみたいな兄ちゃんが、税関係の女の子にアプローチしたいから、情報横流ししたら食べ物くれる言うてきたわ。腹減ったしやるわ。
⑧同郷の人が危篤のパッパのために薬密輸してるわ。でも『パッパのためらしいよ』って言ったら「Noー!バックホーム!」って言われてたから、『パッパちゃうよ、ヤギの薬だよ』って言ったら「OKー!ウェルカムアメリカー!」ってなったわ。
⑨好きな女の子できたわ。アプローチしたいわ。でもマイホーム(空港)から出られへんやん、ワイ。
⑩空港でできたフレンド達に手伝ってもろうてレストラン・ワイをオープンしてもらったわ。もう惚れてたやろ?
⑪ 戦争終わったわ。「祖国に帰れるよ」って言われたわ!やったー!…ってちゃうちゃう。アメリカに用があってきたんやん。帰
るわけ行かんやん。でも「祖国には帰れるけど、入国はダメだよ」って言われたやん。
⑫惚れた女の子が、アメリカにちょこっとだけ入れる券くれたで!でも重要なところにサインないから、「入国したらダメだお」って言われたわ。
⑬ぴえん通り越してぱおんってなってたら、フレンド達から「しゃらくせー!強行突破で入国しろー!」って言われたお。入国することにしたお。
⑭警備員の人達が入口に立ちはだかって通せんぼしてきたと思ったら、「外は寒いからな」って警備員さんのコートくれたお。暖かいお。優しいお…。
⑮アメリカには亡きパッパがずっと欲しがっていたジャズメンバーのサインもらいに来たんだお。貰えたお。
⑯目的達成したし祖国に帰るお。好きな女の子は僕のために元彼とより戻したらしいお。
というお話でした!
冒頭は戦争で祖国がなくなって、入国も帰国もできないとか辛すぎる。周りの人の対応も冷たくてぴえん。
きぶりんが同じ立場になったらあんなにたくましく生きていけない。カート片付けの仕事奪われた時も主人公は「悲し…」ってなるだけで誰かを憎んだりしないんだよね。きぶりんなら無理やわ。不幸の手紙を延々送り続けるわ。相手が怯むまでやるわ。
主人公が良い意味でふてぶてしく、真っ直ぐで、心の優しい人だから、見てるこっちも応援したくなるし、優しい気持ちになる映画でした。
中盤の危篤の父親のために薬密輸した兄ちゃん助けた時から、主人公に対してみんな優しくなるシーンとか「報われてよかった…」って思ったもん。でも最後、ヒロインの子が自分のために一時入国できるビザを用意してくれるんだけど、これは元彼(しかも既婚者)からよりを戻す条件でもらってるのね。しかも結局は他の人にサイン貰わないとで使い物になってないから、結局強行突破で入国してるし。
ここだけが切なかった。
より戻さなくてよかったやん…。
でも優しい世界というだけじゃなく、ほのかな苦味がこの映画のいいスパイスになってると思ったんだよね。(映画評論家みたいなコメントじゃない?)
中学生くらいのお子さんがいる家庭なら、子供も大人も楽しめるいい映画でした!
あとナビスコRITZが食べたくなる。